【最終更新日:2020/03/31】

産後の骨盤矯正って必要ですか?

Q:産後の骨盤矯正って必要?

 

A:産後ケアが必要

 

骨盤矯正単体は意味ないかも

骨盤矯正は産後ケアの1部分に過ぎません。

解説

産後の骨盤矯正が必要かどうか。

それについての質問も良く受けます。

骨盤だけする意味はないと思います

症状を改善させるだけなら骨盤矯正だけでも十分に効果はあります。ですが、「産後の身体」をケアするという意味では圧倒的に足りません

受ける側のママの目的がどこにあるか。それによって変わる所でしょう。

  1. 今の症状を何とかしてくれたらいい
  2. 産後の身体をしっかり整えたい

前者は「産後骨盤矯正」で十分です。後者は「産後ケア」でしょう。

骨盤と肩甲骨は別格

そもそも論ですが、骨盤とは何だと思いますか?

筋肉のスクランブル交差点です。

  1. 肩甲骨は上半身
  2. 骨盤は下半身

他の骨とは比べ物にならないくらい沢山の筋肉が付着し、上下へと走っています。正に筋肉の中継基地なのです。そして同時に筋肉が力を発揮するための土台骨格としても活躍します。

ドン!

イメージ

この中継基地を綺麗に整えるとそこから繋がっている筋肉全てが影響を受けます。

影響範囲が非常に広い特殊な部分

全身へと影響が及び、治療の刺激が一気に浸透しやすくなるのです。「身体の受け入れ体制」が整ったという感じですね。

さぁ、チャンス到来!

刺激が通りやすくなった身体に「手技」を施し整えていく。骨盤矯正が施術の入り口を開いたという事ですね。

それが・・・・・何という事でしょう(某番組風に)

今や「骨盤だけを整えれば良い」という風潮になっています。

骨盤は万能ちゃう

これはもう骨盤という支持骨格を深く追求するしていないという事です。

治療家までも「産後?骨盤っしょ!うぇーい!」な人が増え過ぎました。

必要なのは産後ケア

弊社の結論ですが「産後の骨盤矯正」そのものは特に必要ありません。

ですが「産後ケア」は必要だと考えています。

そして、産後ケアは「骨盤矯正」を含んでいます。

要は骨盤矯正だけでは不十分

こう考えています。どう考えてもそうなります。

考えればすぐにわかる

妊娠~出産を通してママの身体に掛かる負担を考えると、骨盤矯正だけでは明らかに足りない事がすぐわかります。

わかりやすくアルファベットで記号化してみましょう。

産後ママに起こる現象

A+B+C+Dの合計4つの負担が産後ママに残っているとします。この場合「C」を骨盤の負担としましょう。

産後骨盤矯正がする事

「C」のケアだけです。

じゃあ、残りの「A」「B」「D」はどうするの?という話になります。

骨盤矯正ではそこはしません。

だから「A」「B」「C」「D」全てのケアをする産後ケアが必要だよねという事です。

そもそも論はこういう事

何でこんな事になるの?と言う話ですが、そもそも「産後骨盤矯正」は整骨院さん・鍼灸院さんの自費メニューとして開発された「人工市場」です。

つまり、産後ママのニーズから生まれた市場ではなく「整骨院さん/鍼灸院さん」の自費診療を導入したいというニーズから生まれた「商品サービス」なんです。

マーケティングの極致

だからどの院も同じ説明なんです。パッケージ化されていますから。

  • リラキシンホルモンの影響で
  • 産後は骨盤が開きっぱなしで
  • サイズダウンができた!ズボンがはけた!

面白いくらいに表現・説明が一致するのはそういう事です。予め用意された文章を使っているからです。

何故、産後ケアが広がらないか

産後骨盤矯正が広がった理由はわかった。説明文がどの院も一緒なのもわかった。

では何故、産後に必要な「産後ケア」が知られていないのか?それは産後の骨盤矯正で十分だからではないか?

そう考える産後ママも多いです。

産後ケアは手間が掛かるからです

産後ケアは全身性の調整となりますので、とても手間暇が掛かります。そして何より高度な技術と知識、経験が求められます。

そんな難易度の高いものを「今すぐ何か自費メニューが欲しい!」という先生に求めるのは無茶です。

だから「産後」というテーマと「骨盤矯正」という分かりやすいメッセージを抜き出し、施術を簡易化。更には回数券を導入する事で1回あたりの施術時間を短縮、「高単価・高回転率」を実現したのです。

産後ケアは誰でも簡単に「当院でやってます!」と言えますが、実際に取り組むとなるととても参入障壁が高いのです。

手間が掛かり、利益が低い

それが産後ケアが広がらない理由です。

受けるなら産後ケアがいい

産後の骨盤矯正を受けるなら、産後ケアに関してしっかり謳っている先生をおススメします。

知識量と経験値、そして技術が違います。何より「骨盤矯正だけでは足りない」という事を良く知っています。

そういった先生/治療院は自分の言葉で説明していますので是非、見つけ出してください。

  • リラキシン
  • 産後は骨盤が開きっぱなし
  • 産後2~4か月がチャンス!

こういった説明は絶対にしていません。「それは違います」と逆張りの説明をしているはずです。医学的な話として。

総論

産後は「骨盤を含めた全身ケア」をしよう。

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直営院もご利用下さい。

弊社、(同)腰痛治療ナビの直営院は吹田市千里丘下にあります。

手前味噌ですが、直営院は北摂では唯一の全身調整による産後ケア(骨盤矯正含む)を行っております。手間暇を惜しまず本物の手技を提供している良い院だと思います。手前味噌ですが

一般の予約受付をしているのは1院のみですが、宜しければご活用下さいませ。

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