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ぎっくり腰では身体に何が起こっている?

Q:今、何が起こっているんですか?

 

A:腰だけ筋肉の鎧と化しています

 

意識から切り離された鎧です

解説

ぎっくり腰となっている時、身体は最優先で傷ついた腰を守りに入ります。

  • 腰周辺の筋肉が鎧と化す
  • その過程は無意識領域の話
  • 意識でどうにかできるものではない

要は脳が意識に対して「お前、あてにならんわ」と勝手に防御態勢に入った状態です。ザックリ言うと。任せてたらえらい事になると判断をした訳です。

なので、ぎっくり腰が起こっている時には筋肉は結構損傷していると考えましょう。

あ、やってしもた

そう感じた時には素直に「ごめん、俺が悪かった」と身体を最優先に考える時です。間違っても「よし、ロキソニンだ」と痛み止めで乗り越えようとしないでください。アイザック・ネテロさんに「そりゃ悪手じゃろぅ」と叱られます。

ぎっくり腰の痛みのメカニズム

ぎっくり腰の痛みですが、そのメカニズムはまだ解明されていないと考えて良いでしょう。意見が色々です。

捻挫論が強い

日本では捻挫論が強いですが、海外では別の挟み込み理論もあります。

ドドン!

ヘルニアの挟み込み現象

どっちが正しいかというより、どっちの場合も「あると思います(天津木村)」が正しい考えではないかと思います。

ちなみに「私のぎっくり腰はどっちなんだ?」と疑問に思っても確認する術は多分人類にはありません。

あったらもう統計的な結論が出ていると思います。

取り合えずの状況

ぎっくり腰となった時、色々と腰には起こりますが超重要なポイントは「大腰筋」が完全にロックする事です。

ドン!

紫の線が大腰筋

この大腰筋が問答無用で完全ロックを起こすと、L1-L5の腰の骨は身動きが取れません。スティーブン・セガール風に言うと「沈黙の腰椎」が生まれます。

その結果、背骨の動きは著しく制限され、背骨は胸腰移行部で無理やり動かされる形になります。

ドドン!

青丸が胸腰移行部

こうなるともう不便な上に動かない、そして痛くて窮屈。

実は椎間板ヘルニアも、腰痛も、脊柱管狭窄症の患者さんですら、これと同じ様な状況になっています。

これが身体の歪みです

という訳で、ぎっくり腰を改善しようとすると、この「身体に起こった歪み」を紐解いて整えていく事が必要になる訳ですね。

どうですか?ぎっくり腰の事、大分わかってきましたか?

ぎっくり腰の時、身体にはこういう事が起こっているのです。

要は大腰筋だろ?

ここで勘の鋭いあなたはこう思ったはずです。

大腰筋ってことだろ?

それ、正解!もうファイナルアンサーです。

但し、いきなりファイナルアンサーをしても「即効性があるが、すぐ戻る」黄金パターンになります。

順番が大切になるのです

大腰筋は「最後」に出てきた身体の切り札です。本来は身体の奥で微調整を担っています。そんな裏方が表に出なくてはいけない程に身体には負担が蓄積していたという事です。

なので、大腰筋を本来の仕事に戻してあげる為に、大腰筋をストレッチで緩めるのではなく「大腰筋が緩める環境」を整えてあげる事が重要となります。

間違っても「大腰筋を一瞬で緩ませる」と謳う先生を頼らない様にして下さい。大腰筋はそういう筋肉ではありません。外から緩めてもその場しのぎの変化に留まります。

その先生には是非、医学書をプレゼントしましょう。

総論

ぎっくり腰は大腰筋。でも順番が大切。

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