Q:施術時間は短い方がいいの?
A:最低60分は欲しい
「何をしているか」が見えます。
解説
施術時間が短い院が捨てるもの
施術時間が短い場合に真っ先に捨てられる物。
それは「考える」時間です。
「考える」事を省き「型通りの施術」をこなしていく。それが短時間の施術となります。
- 考える事の放棄
- 型通りの施術
- その場で変化を出す
これが時短施術の特徴です。業界では「ピンポイント療法」と呼ばれます。
それ自体は「1つの方向性」と言えますが、問題は「根本治療」であったり「全身治療」と謳っている点です。
時短でそれはありえません。
施術時間は時短ブームへ
手技療法業界の施術時間はドンドン短くなる一方です。
- 本物の達人程、短く的確に仕上げる
- 長い施術は身体に負担となる
- 長い施術は無駄が多いだけ
この様な主張が院側には多いですが、基本的には「時短を正当化する為の言葉」だと考えて下さい。
- 客単価が跳ね上がる
- 回転率が跳ね上がる
治療家にとって時短とは正に「甘い蜜」なのです。
時短のリスクの行く末
時短施術はどうしても刺激が浅く、狭くなってしまいます。その為「戻り」が早いです。
15~40分程度の施術の場合、通院間隔が週1~2回を提案されている事が多くなります。
戻らない間に刺激を上塗りする為です。
気付きましたか?
院側のメリット
- 「客単価を上げる」
- 「回転率を上げる」
院側のデメリット
- 刺激が浅く狭いので戻りが早い
患者側のメリット
- 施術が早く終わる
患者側のデメリット
- 戻りが早い
この「戻りが早い」というデメリットを補う為に「週1~2回来てください」という提案が生まれます。
もう一度言います。気付きましたか?
院側はメリットだらけ、唯一のデメリット「戻りが早い」は患者様に押し付けられている事実に。
ここで生まれる不思議な誤解
ここで「戻りの早さ」について不思議な誤解が患者様には生まれます。
施術時間も短いから仕方ないよね
納得して週1~2回を通う患者様が多いのです。
そもそも論で時短施術は以下の特徴を謳っています。
- 本物の達人程、短く的確に仕上げる
- 長い施術は身体に負担となる
- 長い施術は無駄が多いだけ
日本人特有の気質なのか、患者様が突っ込むべき所で何故か「先生を庇って通い続ける」という現象が日本中で多発しています。
諺で言うなら「鴨が葱を背負って来る」状態と言えるでしょう。
もっと、疑問を感じて良いのです。
時短が中々導入されなかった理由
時短の動きは今に始まったことではありません。日本中の治療家が「もっと短く済ませたい」と考えながら臨床研究をしていました。
では、どうしてそれができなかったのか?
「質」に直結するからです。
質を犠牲にできる世代が生まれた。
こういう事です。
今まではまだ「時短を図りたいが、譲れないものがある」として時短に踏み切れない治療家が多かったのですが、世代の移り変わりとともに「患者様が納得してるならいいじゃないか」と見えていない部分の質を落とす事に躊躇しない世代が出始めました。
これはこの業界に限らず、あらゆる業界が直面している問題です。
- 料理なら素材を差し替える
- 建築なら基礎部分を簡略化する
- 療術なら検査を省く
「見えない部分」の手抜きを「効率化」と置き換える世代が本当に増えました。恐らくこの傾向は今後も続いていくでしょう。
総論
時短によるリスクは全て患者様に押し付けられています。
直営院もご利用下さい。
弊社、(同)腰痛治療ナビの直営院は吹田市千里丘下にあります。
一般の予約受付をしているのは1院のみですが、宜しければご活用下さいませ。
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