Q:治療家の患者経験って大事ですか?
A:とても大切です
有る・無いは決定的な差を生みます
ですが「どの様な経験か」も重要なポイントです。
解説
患者経験者は過去の自分を重ねている
強烈な患者経験を経て自らも治療家となった先生の場合、来院される患者様を「過去の自分」に重ねています。
あの時の自分を助けたい
それが開業動機だからです。
その場合、患者様を「引っ掛ける」様な取り組みはしません。正確にはできません。それをしてしまえば「そもそも、何の為に開業したのか」という話になります。
要は「患者様にも自分にも嘘をつかない」という事です。
患者経験が無い先生は「経営者」の割合が強い
一方で患者経験が無く、この業界に入った先生は「経営者としての視点」がとても強いです。その為、ビジネスとして院経営を冷静に見ています。
- 顧客単価
- 回転率
- 集客コスト
こういった数字の管理を大切にします。実際、それはとても大切なものです。
ですが、その結果として患者様の優先順位がどうしても下がります。
どちらが正解というものではなく、どちらの色合いが強いかの話です。
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治療家は大きく2つに分かれる。
治療家は大きく分けて2種類です。
- 進路として治療家を選んだ
- 患者経験を通して入った
国家資格を取得した、しなかったという別れ道もありますが、そこは余り重要ではありません。
- 「1」の進路としてこの道を選んだ人は経営者視点が強いです。
- 「2」のルートでこの道に辿り着いた人は職人視点が強いです。
これは患者様との向き合い方そのものに直結します。
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患者経験の有無は大事
これも良く患者様に質問されます。治療家自身が患者としての経験があるかどうか。これは年々確信に近付きますが、とても大切なポイントです。
向き合い方に決定的な差が生まれる
何との向き合い方が違うのか?
患者さんとの向き合い方です。
自身が地獄を見たという治療家は例外なく「職人系」へと突き進みます。周りからみても「そこまでせんでも。。」と思うくらいに走り続けるのです。
それは何故か?
その辛さが痛い程わかるからです。
日常が破壊されて身動きが取れなくなった時の辛さを散々思い知らされたからこそ、そして頼った専門家と向き合ってもらえなかった経験が原動力となっています。更には「救われた経験」が加わります。
- 1日でも早く
- 1回でも早く
- その苦しみを改善してあげたい
その想いと行動力は執念・狂気すら宿すと言っても過言ではありません。
救われたのが何処か?も大きな差を生む
治療院のHPには「私の患者時代」という物語が掲載されるケースが増えました。実はそれをこの業界に浸透させたのは弊社です。
まず、先生を知ってもらうべきです
弊社はずっとこう提案をし続けてきました。その効果あって、徐々に業界に浸透してきた「自己紹介」ですが、今度は行き過ぎた「過剰表現」が溢れる様になりました。
大した怪我でも故障でもないのに、大袈裟に書く事で「私も同じ苦しみを味わいました」という展開にする為です。
これは「伝えたい」ではなく「こう書けば来てくれるかな」という下心です。その見分けは中々つきません。
そこで注目してもらいたいのが「救ってくれたのは誰か?」という点です。
整骨院・鍼灸院などの健康保険系の治療院なら症状は軽いケースが多いです。
一方、整体やカイロプラクティックで救われたという症状は重いケースが多いです。
これは今も昔も変わりません。最初は保険適用で試し、そこで駄目だったから「民間療法」に賭けるのです。
職人と言えば聞こえはいいが、ある意味狂気を纏っているともいえる。
妥協を知らない。
保険診療に助けられたではなく、見捨てられた人間が辿り着いた領域です。