操体法について
操体法とは、元々西洋医学の医師であった橋本敬三氏がたどり着かれた、とても大きな枠組みでの人間研究の賜物です。
「逆モーション治療」と呼ばれる独特の手技療法や、「健康である事」について考察、人間はどのように生きていくべきか、といった非常に深い人間哲学まで、非常に幅の広い学問(?)・概念として完成されています。
一般的に、操体法と言いますと
- 「誰でもできる」
- 「負担の少ない」
- 「気持ち良い方向へ動かす」
といった「逆モーション」による手技の部分が思い出されますが、
長年、操体法に携わっている人程に、徐々に徐々にと症状改善といった目の前の事よりも、
- 人という存在は何なのだろうか
- 健康とは一体どういう事なのか
- より良い人生を生きる為に何が必要なのか
といった 深い人間探求 へと入っていくようです。
ある意味、操体法とは連綿と続く、人間探求にこそ本質があり、逆モーションによる手技療法としての操体法とは、実は操体全体の中ではほんの一部分なのかもしれません。
人の身体についての操体法語録
操体法では、人の身体、人間の仕組み、自然との関係について、非常に示唆に富んだ言葉が沢山あります。
- 「治療などは下の下である」
- 「体の設計にミスはない」
- 「体の自然の指示を読め」
※引用:『誰にもわかる操体法の医学【愛蔵版】』橋本敬三著:P2-l6
これらの代表的な三つの言葉だけでも、自然の一部としての人間についての深い考察が見受けられます。
また、操体法の基本理念として
- 「息」 : 呼吸法を通じて心身の調和を図る
- 「食」 : 質/量ともにバランスの取れた食を通じて心身の調和を図る
- 「動」 : 生まれ持った構造に従った動きを通じて心身の調和を図る
- 「想」 : 「心地よい・前向きな」心持を通じて心身の調和を図る
というものがあります。
操体法では、上記の「個人の内側」に起こりうるものについて「内的環境」という呼び方をしており、
更には
- 「環境」 : 上記の4要素を内的環境とした場合、外的環境とあたる外部(生活)環境。
という外側の要素を加えた関係性から人間の本来の在り方を考えています。
つまりは、「まずは内側」の環境を整え、その上で「外側」の環境を整える事によって「調和を持つ」生活を実現しようとするものです。
ですので、操体法を検討されている方は、「カイロプラクティック」「整体」「接骨/整骨」といった手技による治療のみの治療法を受けるのとは、また少し違ったイメージを持って操体法の施術を受けてみると良いかもしれません。
手技としての操体法:逆モーション治療について
操体法における「手技療法」の部分。
それを一般的に「逆モーション治療」と呼んでいます。
「逆モーション??ストレッチの一種なのかな?」
と思われる方が多いと思いますが、少し、ストレッチとは異なります。
何故なら、逆モーション治療の場合は
身体が気持ちよく動く方向 = 痛みを感じない方向へと促す
という、通常のストレッチ(関節の稼動限界へとゆっくりと促す)とは異なります。
詳細は別の場に譲りますが、「痛み」という要素は、操体法では
「身体が発する危険信号」
と考えているのです。
そこで、痛みが感じない、身体が心地よく感じる方向へと身体を促す。
これが逆モーション治療における基本的な概念となります。
痛みの無い方向へと「伸ばしきり」「溜めて」「開放する」
操体法では初めに現状での体の柔軟性、稼動域を入念に確認します。
そして、無理のない、自然に流れる方向へと身体を促していく訳です。
この際に、操体法では、「全身の連動」を満遍なく促します。
そして、一番気持ち良く、抵抗感なく動かせる所まで来た時点で「抵抗」を加えて力を溜め込みます。/p>
ある程度、力を溜めた後に、「瞬間的に脱力」をさせ、全身の緊張を解きます。
この全身の緊張を解いた瞬間に身体に生じていた「軟組織(筋肉等)の緊張異常」がとけ、更には「硬組織(骨格)の配列異常」が改善され、自覚症状の軽減へと繋がるのです。
裾野のとても広い操体法
まだまだ、書き足りない操体法についてなのですが、
あくまで紹介用のスペースですので、これ以上専門的に書く訳にもいきません。
最後に、操体法の健康セミナーについての紹介をします。
操体法の逆モーション療法は、「人の数だけ効果がある」という上手・下手のないとても敷居の低い健康法です。
専門知識も技術も、全く必要ありませんので、誰でも気軽に参加する事ができます。
この、裾野の広さに関しては操体法を上回る民間療法はないのではないでしょうか。
自分の操体法を掴み、自分ならではの効果を実感し、更に、深い人間探求へと進んでいく。
操体法は全国各地で定期的にセミナーを開催していますので、もし、操体法に関心をもたれた方
「健康」について考えてみたいと思った方などは、一度操体法の健康セミナーに足を運んでみると良いかもしれません。

















