保存療法は整形外科の主役
保存療法とは整形外科における代表的な治療法です。
「腰痛」「肩こり」「坐骨神経痛」「腰椎椎間板ヘルニア」「頚椎椎間板ヘルニア」「脊柱管狭窄症」「腰椎すべり症」「四十肩」等の治療法として活躍をする、正に整形外科治療におけるエース的存在となります。
この保存療法と理学療法は、リハビリテーションにおける2大巨頭と呼んでも間違いはないでしょう。
保存療法の基本は「暖める」
保存療法と言う治療法の基本は「暖める」事にあります。
- 筋肉を暖める事によって筋肉のコリをほぐす
- 筋肉のコリをほぐす事により、筋肉による血管の圧迫を取り除く。
- 血管の圧迫が取り除かれる事によって、血流が正常化し、筋肉に血液がしっかり届く
- 血液から酸素・栄養を回収した筋肉は再び正常な機能を取り戻す。
この流れで各種疾患・症状を改善へと導きます。
そして、その「筋肉を暖める」為の方法論も様々なものがあり、
- 温熱療法 : ホットパックや温湿布による温熱効果
- 電気療法 : 遠赤外線・レーザー等による温熱効果
- 運動療法の一部 : 運動時の摩擦による温熱効果
- マッサージ等 : 摩擦熱による温熱効果
等、その症状、状況、部位に応じて最適な治療法が選択されていきます。
恐らく、多くの患者様が、温熱系統の保存治療と、理学療法(運動療法)による併用治療を受けているのではないでしょうか。
筋肉をほぐすのは「保存療法」で、運動機能を取り戻させる「理学療法」という訳です。
この整形外科による保存療法のメリットは、それが「西洋医学」による治療である、という所にあります。
- 西洋医学の治療なので安心感がある
- 医師による処方なので、健康保険が適用される
- 関節の矯正といったものがないので、安心できる
このような点からも、慢性的な腰痛や肩こりに悩む患者様にとっては、本当に心強い味方となっています。
理学療法について
保存療法は整形外科での治療におけるエースである、と紹介しました。
今から紹介する理学療法はもう一人のエースです。
整形外科での治療において、特にリハビリ訓練においては特に重要となる治療法です。
関節の運動機能を改善させる理学療法
理学療法が専門としているのは「関節運動学」となります。
ですので、当然ながら理学療法で治療を行う対象となるのは「関節」であり、「その機能」です。
長年の慢性疾患の為、どうしても使わなくなってしまった筋肉。
長年の慢性疾患の為、どうしても遣わなくなってしまった関節。
人間の身体は使わなければ使わない程に、埃を被っていきます。
使われない筋肉は弱り、筋機能の低下、停止を起こします。
使われない関節は靭帯が硬直し、柔軟性を失います。
そして、限定的な筋肉しか使わず、関節しか柔軟に働かず。
そのままでは当然、体が歪み、その歪みが定着し・・・生活に支障をきたす場合も少なくありません。
それを防ぐ為に、この理学療法があるわけです。
一度動きが鈍くなった関節を元に戻すのは決して楽な事ではありません。
無理に元に戻そうとしても、逆に関節を痛めてしまい、不要な苦痛が身体に起こるだけです。
そこで、人間の持つ特性、特に「靭帯」「腱」といった組織の特徴を上手く利用する事で、徐々にその機能性を取り戻させようと働きかけます。
「筋肉をほぐす保存療法」 と 「関節の機能を取り戻す理学療法」
この二つの治療が重なる事で、人間の体が本来持ちえている機能を取り戻せるようになるわけです。

















