ソケイヘルニア(脱腸)

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ソケイヘルニア(脱腸)

「ソケイヘルニア」とは古くは「脱腸」として広く知られている疾患です。

この「ソケイヘルニア」と「脱腸」は全く同じ症状を示す疾患であるとまずはご理解ください。

さて、ソケイヘルニア(脱腸)とは具体的にどのような疾患なのか。そこから説明を始めます。

まずは、「ソケイヘルニア」を分解してみましょう。

  • 「ソケイ」
  • 「ヘルニア」

この段階で既に「ソケイヘルニア」のイメージが掴めるかと思います。

そうです。ソケイヘルニアとは「ソケイ部」「ヘルニア」を起こす症状です。

ですが、ここまでだと「ソケイヘルニア」の現象が「ヘルニア」であり、発生部位が「ソケイ部」である事までしかわかりません。

現段階では「何がヘルニアを起こすのか」が現時点ではまだ不明なのです。

ここで「脱腸」について考えましょう。

「脱腸」は「ソケイヘルニア」と同義と先程述べましたが、言葉を分解してみるとこうなります。

  • 「脱」
  • 「腸」

そうなのです。「脱」はヘルニアの状態を指し、「腸」とは「何がヘルニア状態になるのか」を示している訳です。

さて、ここでもう一度、「ソケイヘルニア」と「脱腸」は「同義」であるという観点に立ち返って下さい。

  • ソケイ部で起こる
  • 腸が脱する
  • ヘルニアである

これを簡単に纏めますと

「ソケイ部」にて「腸」が「ヘルニア」を起こす

これがソケイヘルニア(脱腸)の正体なのです。

腰痛の王様とも呼ばれる腰椎椎間板ヘルニア頚椎椎間板ヘルニア等の場合は「椎間板」というクッション材がヘルニアを引き起こしていました。

ですが、「ソケイヘルニア(脱腸)」の場合は、「内臓(主に腸)」が「ヘルニア」を起こしているのです。

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ソケイ部は関節稼動性の都合で特に脆くできている。

どうして、ソケイヘルニアは「ソケイ部」に生じ易いのか。

その単純な疑問はとても単純に解決がつきます。

ソケイ部とは関節の稼動領域が大きく、柔軟性が必要 = 屈強な組織にできない

という人体の構造上、避けては通れない問題を抱えている部位なのです。

まさに「ソケイ部」がその役割を担うがゆえの疾患と言うことができるでしょう。

一つだけ言えることは、「ソケイヘルニアとは誰がなってもおかしくないヘルニア疾患」という事です。

多くの方が「まさか自分はソケイヘルニア(脱腸)なんてなりはしないだろう」と考えています。

ですが、突然、ソケイヘルニア(脱腸)となってしまった患者様も、ほんの数日前までは全く同じ考えだったのです。

ソケイヘルニア(脱腸)になっていたとしても、なっていなかったとしても、

  • 「発症してから学ぶ」
  • 「発症する前に予備知識を得ておく」

この両者には雲泥の差が出てきます。(特に気持ちの上で)

ですので、なるべく「予備知識としてのソケイヘルニア(脱腸)」を学ばれる事をお勧めします。

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ソケイヘルニアは基本的には手術が治療の選択肢

合同会社腰痛治療ナビでは「腰椎椎間板ヘルニア」「頚椎椎間板ヘルニア」「坐骨神経痛」等の治療の際に、必ず患者様に言ってきました。

手術はあくまで最終手段であるべきです。

と。

ですが、ソケイヘルニア(脱腸)の場合は勝手が違います。

何故なら、「腸」がヘルニアを引き起こしているからです。

椎間板のようなクッション材のヘルニアは「ヘルニアによる神経圧迫」が焦点でした。

ですが、ソケイヘルニア(脱腸)の場合は「(主に)内臓」が問題の焦点です。

  • 血管が表面至る所に走り
  • 常に酸素と栄養素の補給を必要とし、
  • 生命維持に直接的に関わる役割を持ち
  • 神経を経由して他の組織とも繋がる

このような非常に重要な「組織自体」がヘルニア状態にあり、その組織が機能不全に陥るのです。

これは患者様が思われるよりも非常に重大な事なのです。

ソケイヘルニア(脱腸)の初期であればまだ問題は水面下の状態です。

ソケイヘルニア(脱腸)の程度もそれ程大きくなく、ヘルニアとなってしまった内臓部にも血液が届いています。

ですが、ソケイヘルニア(脱腸)は安静にして、薬を飲めば傷が閉じる、といった類のものではありません。

徐々に傷口(ヘルニア門)が開いていく可能性の方が高いとお考え下さい。

当然、日常の動きの中でヘルニアの程度が進行していくと、ヘルニアを起こした組織の先端には血液が届きにくくなってきます。

何故なら、ヘルニア門の部分が「蓋」の役割をしてしまい、血流阻害を引き起こしてしまうからです。

これを「嵌頓(かんとん)」と呼びます。

この「嵌頓(かんとん)」が生じたら赤信号とお考え下さい。

ヘルニアとなった内臓器の壊死が進み、その周囲の組織にも影響が及びます。

感染症や腹膜炎などのリスクが一気に広がるからです。

ソケイヘルニア(脱腸)は日本でも今や「日帰り手術」が当たり前になろうとしています。

ですが、放置をしておくと重篤な疾患を招く油断のできない状態でもあるのです。

ソケイヘルニア(脱腸)は薬や安静では本質的には改善しない

安静が特効薬とされる「腰椎椎間板ヘルニア」「頚椎椎間板ヘルニア」とは根本的に異なるものだとご理解ください。

そして、ソケイヘルニア(脱腸)の懸念が出た場合、すぐに近くの病院にて状況を明確になさってください。

仮にソケイヘルニア(脱腸)が見つかっても問題はないのです。今は「日帰り」で治療ができる時代なのですから。

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