肋間神経痛とは
「肋間神経痛」は呼んで字の如く、「『肋骨』の『間』に走る『神経痛』」を指します。
皆さんはお気づきではないかもしれませんが、実は肋間神経痛は結構な数の人が自覚症状を持っている神経痛と言えます。
「でも、肋間神経痛なんて、診断された事もないぞ?」
と思われた方が多いのではないでしょうか。
肋間神経痛が病院の診断で出てこないのは、「自覚症状の少なさ」「程度の小ささ」といった事が主な要因です。
- 胸に何かがぶつかった時、「ピリッ」とした
- 深呼吸をしていたら稀に「ピリッ」とする時がある
- マラソン等をした後に、息を切らしていると「ピリッ」とした
- 何もしてなかったのだが、「ピリッ」としたような印象を受けた。
- 高いところから飛び降りた際に「ピリッ」感じた
- 赤ちゃんを「高い高い」して受け止めた際に「ピリッ」ときた
- 天気が悪くなっていくと「ピリピリ」してくる
- 動悸が激しくなると「ズキズキ」してくる。
- 我慢できる範囲だが、痛みが抜けない。
最後に紹介をした2例以外の症状の場合、「突発的なもの」として誰もが判断をする為、「肋間神経痛の自覚がない」のです。
また、肋間神経痛は「坐骨神経痛」のように、多くの場合は単独で起こりません。
他に主な「原因疾患」が潜んでいると考えられる為に、診断の際にも「肋間神経痛」という言葉は埋もれてしまうケースが多いようです。
肋間神経痛はちょっとした外圧の変化で「ピリッ」とくる程度が多い
肋間神経痛は「腰椎椎間板ヘルニア」「頚椎椎間板ヘルニア」に比べると明らかに「軽症」というイメージを持たれています。
確かに、椎間板ヘルニアのように、日常生活に露骨に影響が出てくる事はなく、そのタイミングも不定期である事が殆どです。
そういった意味では確かに「軽症」と呼べるものなのかもしれません。
ですが、交通事故や何かしらの強い衝撃を外から受けた経験のある人の場合、骨格の僅かな歪みから「永続的に残る肋間神経痛」を抱えてしまうケースも決して少なくはありません。
ですので、ケースによる所が大きいのですが、決して楽観視できる神経痛症状でもないのです。
肋間神経痛を自覚した場合、それが生活に支障がない小さなものであったとしても、それは大きな疾病への入り口になるかもしれませんので、必ず、お近くの病院にて骨格の検査、筋力検査等を受けるようにしてください。
肋間筋に関わる可能性がある筋肉群
ここでは、肋間神経痛に少なからず影響を受ける、与える肋骨周辺の筋肉について紹介をします。
肋骨挙筋
頚椎/胸椎の横突起から肋骨へと走る筋肉で、呼吸の際、特に吸気時には肋骨を引き上げる役割を果たします。
- 【役割】:吸気時に肋骨の挙上
- 【起始】:①頚椎C7 ②胸椎T1-11の横突起
- 【停止】:下位肋骨(角と結節の間)
- 【支配神経】:肋間神経(脊髄神経前枝)
肋横筋
胸骨の終端、剣状突起から肋軟骨に走る筋肉で、呼気時に肋骨を引き下げる役割を果たします。
- 【役割】:呼気時に肋骨の引き下げ
- 【起始】:剣状突起
- 【停止】:第2-6肋軟骨
- 【支配神経】:肋間神経(脊髄神経前枝)
肋下筋
内肋間筋と同じ役割を果たす筋肉で、呼気時に肋骨を引き下げます。
- 【役割】:呼気時に肋骨の引き上げ(確認)
- 【起始】:上位肋骨の下縁
- 【停止】:下位肋骨の上縁
- 【支配神経】:肋間神経(脊髄神経前枝)
最内肋間筋
※肋間神経,肋間動脈より深位の部分を最内肋間筋という。
- 【役割】:呼気時に肋骨の引き下げ【要確認】
- 【起始】:上位肋骨の下縁
- 【停止】:下位肋骨の上縁
- 【支配神経】:肋間神経(脊髄神経前枝)
肋軟骨間筋
肋軟骨付着の内肋間筋
- 【役割】:呼気時に肋骨の引き下げ
- 【起始】:上位肋骨の下縁
- 【停止】:下位肋骨の上縁
- 【支配神経】:肋間神経(脊髄神経前枝)
肋間筋
肋骨の間を走る筋肉で、「内肋間筋」「外肋間筋」とに分類されます。「外肋間筋」は外側に走り、「内肋間筋」は内側に走っています。
1.内肋間筋
- 【役割】:呼気時に肋骨の引き下げ
- 【起始】:上位肋骨の下縁
- 【停止】:下位肋骨の上縁
- 【支配神経】:肋間神経(脊髄神経前枝)
2.外肋間筋
- 【役割】:①吸気時に肋骨の挙上 ②胸腔拡大
- 【起始】:上位肋骨の下縁
- 【停止】:下位肋骨の上縁
- 【支配神経】:肋間神経(脊髄神経前枝)

















