変形性股関節症

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変形性股関節症とは股関節に起こる関節疾患であり、「膝関節」「足首」と密接な関係にある

変形性股関節症」という症状/疾患名をご存知の方はそれ程いらっしゃらないのではないでしょうか。

おそらく「変形性」と聞けば、「変形性膝関節症」という疾患/診断名がすぐに頭によぎることの方が多いかと思います。

変形性膝関節症はご存知のように、「膝関節」に生じる関節疾患の総称です。

一方の「変形性股関節症」とは「股関節」に生じる関節疾患の総称となります。

「私は膝関節が気になるから、変形性股関節症についてもっと知りたいんだけどなぁ・・・」

こうお考えの方には是非、知っていてもらいたい事があります。

変形性膝関節症と変形性股関節症は密接に結びついた疾患/症状である。

人間の身体は本当に良くできており、機械を越えた精密さを誇ると言っても過言ではありません。

股関節と膝関節。そして足の関節とは下半身を支える上で密接に繋がりあい、非常に大きな負荷にも耐えられるように作られているのです。

平たく言えば「負荷の分散システム」が精密に完成しているとお考えください。

「股関節」「膝」「足首」のそれぞれの関節がサスペンションとして機能をしているから、我々は高いところから飛び降りても足が折れませんし、重い荷物をもって移動したり、走ったりしても、骨が無事なのです。

ですが、これは「バランスが取れている状態」が大前提となっています。

つまり、「股関節」「膝関節」「足首」の関節は相互依存の関係にあり、総体として優れた機能を発揮しているのです。

もしも、そのうち一つのバランスが崩れたとしたら・・・当然他の関節にも影響は生まれ、正常な サスペンション機能は発揮できなくなります。

とは言いましても、毎日の生活の中で「バランスが崩れたのでしばらく休みます」という訳にはいきません。

その結果、バランスが崩れた部位に対して、他の部位が相対するようにバランスを崩し、結果的に「不自然ながら負荷は最小限」の状態を作り出します。

一見すると「負荷は最小限」になったわけですし、これで一件落着と考えてしまいがちなのですが・・・

これは身体が瞬時に行う「応急処置」に過ぎません。決して治ったわけではないのです。

そうとも知らず、そのままにしていた患者様の多くは・・・・・

もともと、膝関節に異常があった患者様は、「足首」「股関節」が歪みだし・・・

もともと、股関節、足首に異常があった患者様は「膝関節」が歪みだし・・・

いずれかのバランスが崩れると、他の相互依存関係にある関節もまたそれに合わせて「負荷を最小限に抑える為に」歪みを受け入れるのです。

この優れた人間の適応能力を過信し過ぎて、そのままにしておくと、関節が固定し、筋肉が衰え、コリ固まり、靭帯までが固まってしまう恐れもあります。

そうした最悪の事態を避ける為にも、「股関節」「膝関節」「足首」と下肢関節は密接に結びついており、負荷の分散・吸収という面においては相互依存の関係にあるという事を頭の片隅に置いておくようにしてください。

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変形性股関節症とは何か

改めての解説となりますが、「変形性股関節症」とは股関節に生じる関節疾患の総称です。

つまり、「股関節に何かしらの異常が起こっている可能性が高い」とされる場合に診断をされます。

また、一番初めに説明をした通り「股関節」とは「膝関節」「足首」と非常に密接な相互依存関係にあり、どちらが原発部位であり、どちらが併発部位であるのかの判断が非常に重要になってくる疾患と言ってよいでしょう。

合同会社腰痛治療ナビに寄せられる、変形性股関節症の自覚症状としては

  • 片足を上げると「コキン!」と音がなる。
  • 左右の足で振り上げやすさが違う。
  • 左右の足で歩幅が微妙に違うような気がする(歩いていても左右いずれか一方に徐々に流れていく)
  • 少し高いところからジャンプをすると足の付け根が痛む
  • 時々、「ピリッ」とした痺れが足の付け根に来る
  • どうも、腰下が重苦しく感じる

こういったものが多いようです。痛みより「違和感」の方が多いようです。

一見すると「関節の問題なんだから、骨格の歪みを整えればOK」と考えてしまいがちなのですが、

股関節には現代社会において特に使われなくなった「大臀筋」を含めた臀筋群や、同じく日常的に使われる事が少なくなった「内転筋」群が関わってくる為に、「筋肉」という側面からも捉える必要があります。

何故なら、関節運動とは「筋肉の収縮」によって起こる出来事だからです。

ですので、もし「股関節がおかしいなあ・・・」と自覚されている方、または病院にて「変形性股関節症の可能性がある」と指摘された患者様は、

「変形性股関節症」という診断名に拘るのではなく、股関節の運動に関わる「筋肉」と「骨格」の状態についてまずご確認ください。

そして、「股関節」が既にある程度の歪みを起こしていた事が確認された場合、膝関節や足首の関節、果ては上半身の腰椎・胸椎・頚椎といった他の部位の歪みについても確認をするようにしてください。

下肢もそうですが、当然、上肢とも密接に関わっているものなのです。

それではおさらいになりますが、変形性股関節症の可能性がある場合の提案を説明します。

  • 股関節の異常がどのような運動・姿勢の際に起こるのかをしっかり把握する。
  • 股関節の周囲にある筋肉の機能状態についてしっかり確認を取る
  • 股関節の関節の歪みがあるのかどうかを明確に確認する
  • 股関節以外の下肢の関節の状態も確認をする。
  • 上肢の骨格の歪みについても確認をしておく。

やはり、患者様が最初にすべき事とは「変形性股関節症」を学ぶと同時に「自分の股関節が今、どのような状態にあるのか」という事を知る事です。

治療の対象が股関節にあるのか、または膝関節などの他の部位に原発箇所が存在するのか。

まずはそこから明らかにしていかなくては、ピンポイントで治療を行うことができません。

「股関節を知る」事から治療が始まると言っても過言ではないのです。

最善の治療法・対処法・予防法とは、「現状を知り、仕組みを理解し、選択肢を把握する」事で段階的に絞り込まれていきます。

敵を知り、己を知らば百戦危うからず。

やはり、「変形性股関節症」についても、この言葉はピッタリ当てはまります。

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