肩こりに関する筋肉について
肩こりの大まかな仕組みについては上記の通りです。
では、実際に機能低下が起き、血流障害に疲弊する筋肉にはどのようなものがあるのか。
それについて紹介をします。
※あくまで一般的な筋肉群だけを抜粋・紹介をしますので実際には下記に留まりません。
| 肩こりに関わる一般的な筋肉 | ||||||
|---|---|---|---|---|---|---|
| 頭板状筋 | 頚板状筋 | 僧帽筋 | 大菱形筋 | 小菱形筋 | 胸鎖乳突筋 | 三角筋 |
| 肩甲挙筋 | 大胸筋 | 小胸筋 | 大円筋 | 小円筋 | 広背筋 | |
勿論、実際の肩こりの場合、様々な筋肉が複雑に関わり合い起こるものですので、同じ肩こりという症状で悩む患者様であっても、その発症までのプロセスは違いますし、勿論、疲弊している筋肉も異なります。
ですので、あくまで一般論としての感覚で捉えるようにしてください。
頭板状筋
- 【役割】:①首の後方屈曲 ②首の回転運動
- 【起始】:①頚椎(第7) ②胸椎(第1~3)の棘突起
- 【停止】:①乳様突起 ②後頭骨
- 【支配神経】:頚神経
頚板状筋と対をなす頚椎にかかる筋肉。
「インナーマッスル」と呼ばれる 深層の筋肉の1つで、胸椎から頭部の乳様突起まで連なります。
左右の頭板状筋が収縮すれば首を後ろへと傾き、どちらか片一方が収縮すれば収縮した筋肉側に 頭が回転をします。
首前面にある「胸鎖乳突筋」のような役割を果たしているとお考えください。
頚板状筋
- 【役割】:①首の後方屈曲 ②首の回転運動
- 【起始】:頚椎3番~胸椎6番の棘突起
- 【停止】:頚椎1番~頚椎3番の横突起
- 【支配神経】:頚神経(脊髄神経後枝)
頭板状筋と対をなす頚椎にかかる筋肉。
「インナーマッスル」と呼ばれる 深層の筋肉の1つで、胸椎から頚椎へと走ります。
左右の頭板状筋が収縮すれば首を後ろへと傾き、どちらか片一方が収縮すれば収縮した筋肉側に 頭が回転をします。
頭板状筋と同じ役割を果たしているとお考えください。
僧帽筋
- 【役割】:①肩の内転 ②肩の上方回旋 ③肩の挙上(引き上げ)
- 【起始:上部】:外後頭隆起
- 【起始:中部】:①頚椎7番 ②胸椎(1~3)の棘突起
- 【起始:下部】:胸椎棘突起(第4~12)
- 【停止:上部】:鎖骨外側
- 【停止:中部】:肩峰
- 【停止:下部】:肩甲棘
- 【支配神経】:①副神経 ②頸神経叢
背中に広く頒布する筋肉です。
広背筋と並んで大きく広く、そして表層に 走っています。
背中に十字を描くように走っており、上は後頭部、左右は肩関節の「肩峰」 、そして下方向には胸椎下部(12胸椎)まで走ります。
僧帽筋はその頒布範囲に負けない非常に多彩な役割をもった筋肉で 上方部は肩甲骨を持ち上げ、中間部分は背中側へと引っ張り、下方部は下方へと引き下げます。
肩の動作には殆ど関わる重要な筋肉です。
大菱形筋
- 【役割】:肩の引き上げ(挙上)
- 【起始】:胸椎T1-4の棘突起
- 【停止】:肩甲棘-下角(内側)
- 【支配神経】:肩甲背神経
僧帽筋深部に走る「インナーマッスル(深層筋)」の1つです。
脊椎から左右の肩甲骨まで 走ります。主な役割は肩を引き上げる作用となります。
大菱形筋は菱形筋の下部、主に胸椎から始まる菱形筋を指し、頚椎から始まる菱形筋の部分は 小菱形筋と呼びます。
小菱形筋
- 【役割】:①肩甲骨外転 ②肩甲骨下方回旋
- 【起始】:頚椎C6-7の棘突起
- 【停止】:肩甲棘の起始部内側
- 【支配神経】:肩甲背神経
大菱形筋をサポートする筋肉です。懸垂運動の際に活躍します。
胸鎖乳突筋
- 【役割】:足の側方振り上げ (股関節の外展)
- 【起始】:①腸骨の前 / ②下殿筋線間
- 【停止】:大腿骨の大転子
- 【支配神経】:上殿神経
胸骨から鎖骨を通り、耳の裏側にある「乳様突起」まで続く筋肉です。
首の「屈曲」「回転」機能を司ります。
左右の頭板状筋が収縮すれば首を前へと傾き、どちらか片一方が収縮すれば収縮した筋肉とは 反対方向に首が回ります。
首後面にある「頭板状筋」に似た役割を果たしているとお考えください。
三角筋
- 【役割】: ①腕(肩関節)の外転 ②腕(肩関節)の回旋
③腕(肩関節)の屈曲 ④腕(肩関節)の伸展 - 【起始:前】:鎖骨の外側1/3
- 【起始:中】:肩峰の縁
- 【起始:後】:肩甲棘の下
- 【停止】:上腕骨
- 【支配神経】:腋窩神経
肩関節の部分に覆いかぶさるように存在しているのが「三角筋」です。
「鎖骨」「肩峰」「肩甲棘」の三箇所から伸び、大腿骨へと被さります。
三角筋は肩の運動の多くに関わるとても重要な筋肉で 「外転」「内旋」「外旋」「屈曲」「伸展」全てに関わります。
腕の筋肉 というとどうしても上腕筋が注目されがちですが、実はとても重要な筋肉なのです。
肩甲挙筋
- 【役割】:肩甲骨の引き上げ(挙上)
- 【起始】:上位頸椎横突起(1~4)
- 【停止】:肩甲骨内側縁
- 【支配神経】:肩甲背神経
頚椎の横突起から肩甲骨へと走る筋肉で、肩甲骨を引き上げる事によって肩を引き上げる役割を果たします。
大胸筋
- 【役割】:①肩の内転 ②内旋 ③水平屈曲 ④屈曲
- 【起始:鎖骨部】:鎖骨内側1/2
- 【起始:胸骨部】:胸骨~第7肋骨(肋軟骨)
- 【起始:腹部】:外腹斜筋の腱膜
- 【停止】:上腕骨結節の大結節部の稜線
- 【支配神経】:前胸神経
胸の筋肉として最もポピュラーな筋肉です。 胸郭部分から上腕骨へと走ります。
小胸筋
- 【役割】:①肩甲骨の引き下げ ②肋骨の挙上 ③下方への内旋
- 【起始】:第3~7肋骨(肋骨肋軟骨連結部)
- 【停止】:肩甲骨の鳥口突起の先端
- 【支配神経】:胸筋神経
大胸筋の下を走る「インナーマッスル(深層筋)」の1つです。
肋骨前面から 肩甲骨へと走ります。
主な役割は肩甲骨の引き下げ、それに伴う肋骨の引き上げです。
大円筋
- 【役割】:①肩の内転 ②内旋 ③伸展
- 【起始】:肩甲骨
- 【停止】:上腕骨
- 【支配神経】:肩甲下神経
脇の下にある筋肉です。肩甲骨の下部から上腕骨へと走ります。
小円筋
- 【役割】:①肩の内転 ②外旋
- 【起始】:肩甲骨後面外側
- 【停止】:上腕骨
- 【支配神経】:腋窩神経
とても小さな筋肉で、肩甲骨の外側から上腕骨へと走ります。
回旋を担うローテーターカフの1つとなります。
広背筋
- 【役割】:①肩関節の内転 ②伸展 ③内旋
- 【起始】:①胸椎(第6~12)②腰椎(第1~5)③腸骨
- 【停止】:上腕骨小結節稜線
- 【支配神経】:胸背神経
背中で最も広い範囲に頒布している筋肉であり、最も表層に 走る筋肉でもあります。
胸椎,腰椎から上腕骨に向かって走ります。 懸垂運動等で活用される筋肉として有名です。
同じ動きの深層筋として「菱形筋」があります。


















