『椎間板ヘルニア』とは強烈な痺れが最大の特徴の疾患
腰椎椎間板ヘルニアとは「強烈な神経痛」が最大の特徴となる腰痛疾患のひとつです。
殆どの場合、腰痛から派生して生じるので「腰痛の王様」とも呼ばれています。
腰椎ヘルニアで神経痛を初めて経験する場合も多く、殆どの方はその「経験した事のない感覚」にパニックに陥ります。
では、そのヘルニアに対する最強の対処法とは何か。
勿論、「知る事」です。
どうして、患者さんは腰椎椎間板ヘルニアにこうも振り回されるのか。
答えはひとつ、「知らないから」なのです。
そんな「腰椎椎間板ヘルニアを知らない」状態にあって、かけられる言葉は一体何か。
- 「腰椎椎間板ヘルニアは1度なったら治らない」
- 「腰椎椎間板ヘルニアの痺れとは一生うまく付き合ってください」
- 「腰椎椎間板ヘルニアなので、手術を検討してください」
冗談ではなく、本当にこういった言葉が「気軽に」飛び交っているのが実際です。
知らない患者さんがそれを聞いたらどう思うでしょうか。
「ああ、専門家の方がそう言うんだから、そうに違いない」
「本当かどうか」も自分で調べる事なく、早くも腰椎椎間板ヘルニアに白旗をあげてしまうのです。
そのまま「欝」に入ってしまう人も少なくありません。
ですが、我々は腰椎椎間板ヘルニア患者だった経験を踏まえて、今、悩んでいる人に伝えたい。
「諦めるのは早すぎます!」
まずは、腰椎椎間板ヘルニアというものについて学んでください。
そして、御自身の身体についても同様に学んでください。
皆様の望む答えがそこにきっとあるはずです。
では、元腰椎椎間板ヘルニア患者(勿論、手術も宣告されていました)だったスタッフによる、腰椎椎間板ヘルニアの入門講座を開始します!!
敵を知り、己を知れば百戦危うからず!!
「ヘルニア」とは状態を表す言葉である
まず初めに「腰椎椎間板ヘルニア」という言葉の理解を深めてください。
何故なら、腰椎椎間板ヘルニアという疾患名だけを捉えていては治療対象の本質が見えなくなってしまうからです。
そこで、まずは腰椎椎間板ヘルニアという疾患名を小さく分解しましょう。
- 1.腰椎
- 2.椎間板
- 3.ヘルニア
これが「腰椎椎間板ヘルニア」の正体です。つまり、腰椎椎間板ヘルニアを理解するには「腰椎」「椎間板」「ヘルニア」の三つの言葉の意味を掴めば7~8割は理解できたとお考え下さい。
では次に、その「腰椎」「椎間板」「ヘルニア」についての意味をそれぞれ解説をしていきます。
「ホンマかいな?」と思うかもしれませんが、腰椎椎間板ヘルニアの理解までもう目の前です。
1.腰椎とは何か
まず初めに「腰椎」についての解説を行います。
腰椎とは「背骨のうち、腰にあたる部分」であり、専門的に言うと「腰部の椎骨」という事です。
では、「椎骨」とは一体何のことを指しているのだろうか。
椎骨とは背骨を構成する小さなパーツとなる骨です。この椎骨が24個連なって「背骨」が成立しています。
「う~ん・・椎骨とか腰椎とか初めて聞く単語だから良くわからない」
という方は御安心下さい。
難しく考えなくても、下の図をご覧になって頂ければすぐに何が何を意味するのかが理解できると思います。
ここに腰椎の解説イラストをいれちゃうよ~~
さて、上図を見ていただいて、腰椎については御理解頂けたかと思います。
この腰椎椎間板ヘルニアにおける「腰椎」の位置づけは「部位」です。
ですので、腰椎椎間板ヘルニアを簡単に表すキーワードは「腰椎にある」という言葉です。
これは残る2つの「椎間板」「ヘルニア」から出てくる「キーワード」と合わせると「成る程!そういう事か!」と誰もが納得できる1文が出来上がります。
2.椎間板とは何か
次は「椎間板」について解説をしていきます。
腰椎椎間板ヘルニアにおいて、最も大きな動きをするのが、この「椎間板」となります。
そして、この椎間板は簡単に言えば「背骨のクッション材」と考えてください。
「腰椎」の項目で説明をした「椎骨」の間には必ずこの椎間板が挟まっており、各部位の椎骨にかかる負荷をクッション材として受け止め、更に分散させるという、「負荷を調整する」という大切な役割を持った組織です。
そして、この椎間板は二重構造、俗に言う「饅頭構造」を持っています。
- 椎間板内側の組織:髄核 (ブヨブヨしたクッション材:いわゆる「アンコ」)
- 椎間板外側の組織:繊維輪軟骨 (髄核を包み込む外殻:いわゆる「饅頭の皮」)
これが椎間板という組織です。
簡単に言いますと、柔軟性に富んだ髄核が衝撃を吸収し、繊維輪軟骨は衝撃を吸収して変形をする髄核が外に飛び出さないように包み込んでいるという訳です。
詳しくは、下の図をご覧になって確認してください。
さて、椎間板の仕組みについてはこれで御理解頂けたかと思います。
腰椎椎間板ヘルニアにおける「椎間板」の位置づけはズバリ「実体」です。
ですので、椎間板における「キーワード」は「椎間板が」という言葉になります。
腰椎にある椎間板・・・・
腰椎椎間板ヘルニアが大分見えてきたのではないでしょうか??
いよいよ腰椎椎間板ヘルニアを巡るキーワードの旅も最後のひとつを残すところとなりました。
腰椎椎間板ヘルニアの仕組みを解明するまでもう少しです!
3.ヘルニアとは何か
腰椎椎間板ヘルニアの最後の項目、「ヘルニア」について解説をします。
多くの方が「ヘルニア」という言葉を「腰痛の酷い症状」「坐骨神経痛の酷い症状」といった認識でいるようですが、少し違います。
「ヘルニア」という言葉は状態を意味するものなのです。
では、一体どういった状態を指し示している言葉なのか。
「飛び出してしまった状態」
これが「ヘルニア」という言葉を噛み砕いた内容になります。
しかし、何が飛び出したのか。それがわからなくては何も進みません。
そこで、先にキーワードを出します。
腰椎椎間板ヘルニアにおける「ヘルニア」とは正に「状態」を示したもの。
そして、「キーワード」は「飛び出した状態」です。
さぁ、「腰椎」「椎間板」「ヘルニア」のそれぞれのキーワードを繋げてみましょう。
- 【腰椎】:『場所』:腰椎にある
- 【椎間板】:『実体』:椎間板が
- 【ヘルニア】:『状態』:飛び出した状態
これを一文にしますと、
【腰椎椎間板ヘルニア】 = 腰椎にある椎間板が飛び出した状態
これが腰椎椎間板ヘルニアの正体なのです。
これを理解するだけでも、全く知らない状態にある時に比べると精神的な重圧は軽減されます。
何故なら、「何が起こっているのか」が理解できるからです。
とはいいましても、勿論これだけではまだ最善の治療に進むには不十分な把握と言えます。
今の段階では「腰椎椎間板ヘルニア」そのものについて理解が進んだだけであり、肝心の自覚症状がどうして起こっているのかの理解がまだ進んでいないからです。
そこで、次からは「腰椎椎間板ヘルニア」の仕組みを一歩掘り下げ、「ヘルニアの仕組み」について解説を進めていきます。


















